寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「いいか、これは俺の絶対命令だ」
コクンと頷きながら、頭の中で理玖さんの言葉を繰り返す。
理玖さんから一生離れるな……? それってもしかして……?
ドキドキと胸が急加速で高鳴っていく。
「聞いてるか?」
「は、はい……」
「意味わかってるか?」
理玖さんが私の目の奥を探るように見つめる。
「あの……それはまさか、結婚……じゃないですよね……?」
私たちは、やっと想いが通じ合ったところ。
それに、琢磨さんに社内では内密にするよう釘を刺されたばかりだ。
「その“まさか”だ」
驚きで一瞬のうちに息を思い切り吸い込む。