寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~

「もし風見さんが気にされないのでしたら、掃除もやらせてもらいたいのですが」


社長業で忙しい風見さんのことだから、放置しておいたら、きっと大変な状態に戻ってしまうだろう。
せっかくの高級マンションだから、できることなら綺麗な状態で使ってセレブ気分を味わいたい。


「そうしてもらえると助かる」


簡単に了承をもらってしまった。
こんな素敵な部屋にただで住まわせてもらうのだから、料理と掃除くらいなんてことはない。


「クローゼットも引き出しも、勝手に開けてもらってかまわないから」

「はい、わかりました」


随分とオープンな人だなと思う。
そういった場所は、私だったら人にはあまり見せたくないところだ。


「いい匂いがするな」


唐突に風見さんが鼻をクンクンさせる。


「――あ、ごはんならできてます」

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