カフェの人々


 赤い傘をさす女性を待っていたのは、あの白い横顔をした運転士だった。

 店には僕ひとりだけになった。

 窓を激しく雨が叩く。
どれくらい僕はそこに座っていただろう。

 店内が客で混み合ってきた。

 いつの間にか昼近くになっていたようだ。

 目の前のコーヒーはすっかり冷めきっている。

 雨に濡れたい気分だった。

 家に帰ったら熱いシャワーを浴びよう。

 そしてテレビでも見ながらビールを、いやもっと強い酒がいい。

 それを何杯かひっかけて毛布に包まって寝るんだ。

 でも今はまだもう少しここで静かに雨を眺めていた気分だ。





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