きっと、ずっと、恋だった。
はは、と、少し寂しそうに眉を下げて笑う高嶺。
「…俺たちの関係が、こんな事で簡単に壊れると思ってるのがムカついたんだよ」
「高嶺でも怒ったりするんだ…」
「たまにはね」
そんなことを話していると、もう1人中庭に出て来た人が。
「アッキー」
高嶺が振り返ったのにつられて昇降口を見ると、秋樹がいた。
「コウと柊香は?」
「いま話してる」
「そっか」
秋樹も来たから、高嶺を真ん中に3人でベンチに座る。