きっと、ずっと、恋だった。
サッカーも、無事に一回戦は勝ち進んだ。
高嶺がたくさんゴールを決めて、女の子の視線を独り占めした感じ。
秋樹は、あんなこと言ったくせに、そこまで目立つことはしていなかったけれど。
それでも普段見慣れない走る姿は、私にはいちばんキラキラして見えた。
「どの種目も一回戦突破おめでとう!
この調子で優勝目指しましょーう!」
午後の分の気合い入れをして、みんなから「おー!」って言ってもらって。
お昼ご飯のお弁当を食べ始めると、隣のクラスの男の子が私たちの輪に近づいて来た。
去年同じクラスだった、中谷だ。
いつも私のことからかってばかりだったけれど、なんだかんだいい奴だったのは分かってる。