きっと、ずっと、恋だった。



「でも、それは私が考えた答えだから」



「え?」


「芹奈は、言ってもいいんだよ」


「…」




何も言えずにいると、柊香が言葉を続ける。






「芹奈が伝えたとして、それでこの5人の関係が変わったって、いいんだよ。

そんなこと気にしてほしくないんだよ」






「柊香…」




「芹奈は芹奈の好きなようにしてほしい。

言いたくないっていうのが答えなら、もう何も言わない。


だけど迷ってるなら、自分の気持ちだけ考えて答えを出してほしいと思うよ」






いつもみんなでふざけてばかりだったから、柊香とこんな真面目な話をするのは初めてで。


自分の気持ちだけを考える。

そんなこと言ったって、私…。




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