広がる翼
日向『あー、瞬兄達もういいから、作るよ?ね?』

一つ言っておこう、日向は無自覚である。もう一度言う、日向は無自覚である。この“ね?”によって、男はもちろん、母、美玖も今していた喧嘩がどうでも良くなったのである。

美玖「そ、そうね。作りましょうか」

賢志「何ちゅくるのー?」

美玖「あー、考えてなかったわ…冷蔵庫に何があったかしら…」

瞬哉「母さん、パスタ系のなんか食べたい」

美玖「あら、それなら簡単に作れそうね。さっぱり系がいいかしら、もしくはお肉とか入れる?」

瞬哉「さっぱり系の方がいい。」

美玖「はーい、じゃあ、あさりがあるから、ボンゴレにしましょうか。」

日向『何やればいい?』

美玖「そうね…ボンゴレならやることが少ないから…とりあえず、麺を茹でといてもらえるかしら?」

日向『了解。塩どれぐらい?』

美玖「小さじ一杯分でいいわよ』

日向「はーい。」

賢志「ぼくは〜?」

美玖「んー、じゃあ賢志には、ママのお手伝いしてもらおうかしら。」

賢志「あい!わありました!」

日向『何束?』

美玖「えっと、六人居るから、八束くらい入れといてくれるかしら?」

日向『はーい。』

美玖「さて、ボンゴレにするから、鷹の爪と、あさりと…」

作り終わった日向達は、リビングに戻って配膳し、その後兄達や父を呼びに行きました。

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