ネイビーブルー


「でさ。私、彼氏いるから。って送ったの。」


「うんうん。」


「そしたら返事返って来なくなって」


「えーー、なんでー?ありえなーい」


「そしたらね、しばらくして返事返って来たんだけど。
見て、これ。」


桜子が、携帯を机に置いた。

輝 『ごめん。
俺が寝てる間に、先輩が勝手にメール送ってたっぽい。本当にごめん。』



「なにこれ…」


「でしょー。ありえないよね」


ほんと、ありえない。
高校生になってまで、こういう嘘の告白?みたいなのあるんだ…

本当に男子って、成長しないんだね。

中1の時のこと、思い出してしまう。

< 80 / 82 >

この作品をシェア

pagetop