Miss you・・・
「おじさん、そこに住んでるの?」
「てめえ、おじさんと呼ぶなって言っただろ!忘れたのか?ああ?」
「うわぁ!ごめんなさーい!」

蘇我さんが、明の両こめかみを優しくグーでグリグリして、明はそれを喜んでいる姿を、私は呆然と見ていた。
この二人、いつの間に・・・仲良しになってるのよ!

でも蘇我さんは、明に食事をさせてくれたんだよね。
男同士、仲良くなるには十分だ。
だからと言って、蘇我さんの豪邸にお世話になるわけにはいかないでしょ!

「あの、蘇我さん・・・」と言いかけた私だけど、「秀吉さん!僕荷物詰めるね!」と明が嬉々とした声で言って、奥に引っこんでしまった。

「あ、明!」と私は言って手を伸ばしたけど、明には届かなかった。
狭い家なのに・・・なんで。
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