復讐劇は苦い恋の味
「だからだよ。……私、君嶋くんのことをこの先もっと好きになっても、昔のことを忘れることはできないと思う。それに同じ時間を共有すればするほど、思い出して気づかれちゃうかもしれない。そのことに怯えながら一緒にいたって、それじゃ本当に幸せになれるとは思えないの」


「それはそうかもしれないけど……」

それ以上朋子はなにも言わず押し黙った。私が言いたいことが伝わったのかもしれない。


「それに信じてみたいの。君嶋くんは私が昔、自分がいじめていた相手だと知っても、変わらずにいてくれるって。再会してからの彼を信じたい」

私が今の彼を見て好きになったように、君嶋くんも過去など関係なく、今の私を見て好きになってくれたと。


「……なんて強がり言いながらも正直不安でいっぱいなの。でも私だってトラウマを克服して、朋子やみんなのように恋愛したい。その相手は君嶋くんであってほしいんだ」

今の気持ちをすべて吐露すると、朋子は目を細めた。
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