復讐劇は苦い恋の味
それに叔母さんとは君嶋くんとのお見合い以来、一度も会っていない。

「了解、じゃあ叔母さんに伝えておく」

「うん、わかったよ」

再び箸を進めるものの、なぜか感じる視線。

おかずから圭に視線を向けると目が合う。

「なによ」

見られていると非常に食べづらい。

「いやさ、あいつも呼ぶ? って聞こうと思って」

「え……あいつってまさか」

そこまで言い掛けると代わりに圭が言った。


「君嶋だよ。叔母さんもお気に入りのようだし、俺も会いたいって言ったじゃん? 手っ取り早いと思ってさ」

肉じゃがを頬張りながらぶっきらぼうに話す圭だけれど、これは圭なりに気遣ってくれているのかな?

圭の気持ちに胸がジンとなるも、すぐにさっき君嶋くんから送られてきたメッセージを思い出す。

「誘いたいところだけど君嶋くんは明日、ずっと前から友達と約束をしていたみたいで……」

「ふ~ん……」

自分から聞いておいて、随分と素っ気ない返事だ。

けれどお茶を飲むと圭はとんでもないことを言い出した。
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