復讐劇は苦い恋の味
「もう、せっかく早くから予約していたのに全員揃わないと入れないって酷くない?」

「しかたねぇじゃん。人気店だし、こんなに待っている人いるんだからさ」

「そうだな、あいつも仕事だし文句言えないよ」

どうやら彼らも予約をしたのに全員揃っていないから、店内に入れずにいるようだ。

「それにしても会うの、久し振りだよね。この前会ったのはたしか……二年前だったっけ?」

「もうそんなに経つんだな。やべぇ、時の流れの恐ろしさを実感させられるわ」

「たしかに」

すると大声で笑い出す彼らに、他の客も迷惑そうな顔でチラチラと見ている。

私も気づかれないよう彼らを盗み見る。

歳は……私とそう変わらなそう。明るくて陽気な人たちに、嫌でも中学時代を思い出してしまう。

君嶋くんと仲が良かったクラスメイトたちのノリも、こんな感じだった。

みんなで盛り上がって常に楽しそうで。……でもよく私や他のクラスメイトをバカにして楽しんでいたりもした。

そんな彼らが私は苦手で怖くて嫌いだった。
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