忘れられない過ち

柊都と別れたことをLINEで陽向に報告すると、陽向はとても残念がっていた。
「力になれなくてごめんな」と陽向は言った。

その次の日の朝、教室で自分の席に座っていると、朝練終わりの陽向が私の席までやってきた。

「おはよ、優南。これやるよ。」
そう言って、彼はアイスを差し出した。

わけが分からなかった。
「何で?」
私が聞くと、彼は
「期間限定だってよ。優南好きだろそういうの。朝練したら暑くてさ、ついでだよ、ついで。」と言って笑った。

「ありがとう。」そう言って私がアイスを受け取ると、
「おう。じゃあな。」、陽向はそれだけ言って自分の席についた。

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