15歳、今この瞬間を
「さっきこの上で、イルカショーを見たんだ」

「えっ、そうなの⁈すごすぎるよ!うわぁー…」

そっか…イルカショーの水槽なら、巨大なのも納得。

それにしてもすごい迫力ーーたくさんのイルカが楽しそうに泳ぎ回っている光景に、あたしは釘づけだった。

"イルカの水槽がすごいんだ。夢希にも見せたくて"

ロウがあたしに見せたかったのは、このイルカたち……それは、ため息がこぼれるほどだった。

水槽に貼りつくようにして見ていたあたしが振り返ると、ロウはいつもの笑顔だった。

「ごめん、テンション上がりすぎた」

我に返って少しだけ恥ずかしくなったあたしだったけど、

「いや、オレも初めて来たときは、夢希みたいだったと思うよ(笑)」

「それ、何年前の話をしてるの?」

「わはは!」

「もう…!」

ロウが茶化すから、それもどこかへ吹き飛んでいくんだーー。

「座る?」

「あ、うん」

よく見ると水槽の前には段がいくつかあって、そこに座ってくつろいでいる人もいた。



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