15歳、今この瞬間を
振り向くも既にロウの背中しか見えず、頭の中を疑問符が横切るだけだった。

「夢希ちゃんどうかした?」

「…ううん、行こ?」

考えて答えがでる訳でもないので、あたしも小野さんたちとグラウンドに向かった。


グラウンドには、写真を撮ったり話したりする生徒や保護者などがいた。

今生の別れでもないのに涙でそれを惜しむーーーあたしは少しずつ、その気持ちを理解し始めていた。

もう、このクラスのメンバーで同じ教室で授業を受けることはない。

進学する高校が違えば、同じ制服を着ることもなくなる。

さっき今生の別れでもないなんて言ったけど、中にはもう二度と会わない人もいるかもしれない。

そういう意味では今日が最後なのだから、泣いてもおかしくはないと思った。

あたしは小野さんたちと外でも写真を撮って、また連絡すると約束してから別れた。

保護者も半分以上は帰ったのか少ないおかげで、お母さんを探すのに苦労はしなかった。

お母さんもあたしに気付いたのだろう、かわいらしく手を振ってきた。

歳いくつだよ、って突っ込みたくなるよ…。


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