15歳、今この瞬間を
聞けば、お母さんも友達らしい友達はいなくて、寂しい毎日だったそうだ。

でも今は、近所づきあいもするようになって、一緒に出かけたりする友達もできたとのこと。

それにここ名古屋は、あたしが生まれた(=お母さんの地元の)静岡に住んでいるおばあちゃんの家とも近いから、顔を見る機会も増えてお母さんは嬉しそうだった。

ただのお気楽主婦だなんて思っていてごめんねーーーお母さんにはお母さんの、悩みとか色々あったんだよね。

「良かったわ夢希ちゃん、この前お買い物に行った豊田さんが、映画に行こうって」

「良かったねお母さん。あたしは適当にしてるから、楽しんできて」

こんな当たり前の親子の会話も、あたしには新鮮で。

「ありがとう。お盆休みになったら大阪に行こうか」

「うん!」



そしてあたしはというとーーー、

「お待たせ……!」

「遅いぞ」

「え⁈待ち合わせの時間、まだでしょ」

「オレより遅い(笑)」

「なにそれ(笑)。ロウが勝手に早く来ただけでしょ」

中学校の校門前で待ち合わせたあたしたちは、笑い合ってから歩き始めた。

「てかどこに行くの?」


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