15歳、今この瞬間を
「ありさの、好きな色なんだ」
やっぱり……。
懐かしそうに花束を見つめるロウの横顔を、あたしは静かに見つめたーーー。
水族館を過ぎて少し歩くと海が見えてきて、本当に海が近いのだと実感する。
「リョーーーウ!」
視界がひらけて海がよく見える広場のような場所まで来ると、急にロウが大声を出した。
「え、リョウくん?」
きょろきょろ見渡すと、こちらに歩いて来る長身の人影をとらえることができた。
「ロウ、被ったな……(笑)」
「ああ(笑)」
2人が持っている花束の色が、ピンクと白と黄色で同じ組み合わせだったのだ。
それは、ありさちゃんの好きな色ーーー。
2人は海が見える柵の前に花束を並べて置くと、そのまま黙って海を見つめていた。
それは、ありさちゃんに語りかけているようで、次にどちらかが口を開くまで、あたしはそれを見守った。
今日は、ありさちゃんの命日だーーー。
やっぱり……。
懐かしそうに花束を見つめるロウの横顔を、あたしは静かに見つめたーーー。
水族館を過ぎて少し歩くと海が見えてきて、本当に海が近いのだと実感する。
「リョーーーウ!」
視界がひらけて海がよく見える広場のような場所まで来ると、急にロウが大声を出した。
「え、リョウくん?」
きょろきょろ見渡すと、こちらに歩いて来る長身の人影をとらえることができた。
「ロウ、被ったな……(笑)」
「ああ(笑)」
2人が持っている花束の色が、ピンクと白と黄色で同じ組み合わせだったのだ。
それは、ありさちゃんの好きな色ーーー。
2人は海が見える柵の前に花束を並べて置くと、そのまま黙って海を見つめていた。
それは、ありさちゃんに語りかけているようで、次にどちらかが口を開くまで、あたしはそれを見守った。
今日は、ありさちゃんの命日だーーー。