15歳、今この瞬間を
「なに、いきなり」

あたしは、あくまでもポーカーフェイスを続けた。

「だってさっき言おうとして、まっすーに止められてたから」

「"まっすー"?」

「あぁ、担任。増田だから、まっすー。リョウがつけたあだ名なんだ」

「"リョウ"?」

あたしはまだ、知らないことだらけだ。

「そっか、まだみんなのこと知らないんだったよな。オレは佐久田"あきら"。リョウは…そこの窓際のヤツなんだけど、後で教えてやるよ」

「…」

窓際の席に座ってる男子なんて何人もいるじゃんーーーそんな突っ込みを、心の中で入れていた。

てか朗って名前、あきらって読むんだ。

ロウだなんてそのまま読んでしまった自分の学力のなさを、改めて実感したのだった。


休み時間になると、女子たちはグループごとに集まっていた。

どの学校どのクラスでも見るその光景に、嫌気がさす。

何で女子はすぐに群れたがるんだ。


< 9 / 287 >

この作品をシェア

pagetop