ずっとキミが好きでした。
家庭科クラブは基本的に週3日活動がある。


お菓子を作るのがメインで、夏の合宿では女子力アップツアーと題し、家庭科クラブ部員全員で小旅行をするらしい。


全員といってもたった6人。


すぐに打ち解けられた。


同級生はなっつんしかいないから、なっつんとは必然的にくっつくことになった。


私とは対照的に、人見知りでなかなか人と打ち解けられないなっつんだが、女子力は部で一番高く、料理も裁縫もでき、休日にはヨガをたしなんでいる。


眼鏡をかけているから、オタクチックで真面目ちゃんと思われがちだが、彼女の魅力は見た目じゃなく中身にある。


おれは、そんななっつんを心から尊敬している。


なっつんはおれの師匠だから。






そして…




唯一無二の女友達だから。

< 17 / 115 >

この作品をシェア

pagetop