赤い刻印 - Secret Love -

やけに明るい口調でそう言う先生。
何だかキャラ変わってない！？

「そ、そういう問題！？さっきまでの反省は何？」

私は思いっきり先生の体を引き離した。
そして慌てて乱れた髪を直す。
最近、先生のキャラがよく分からないことになっている。
今の冗談は場を和ますために言ってくれたんだろうけど。

「…ごめん。1人で苦しんでたんだろ？」

今度は真剣な瞳で見つめられてドキッとする。

「どうして俺に言わなかった？」
「言えるわけないじゃん。香川は優等生だしそんなことするような子に見えないもん。先生が私のほうを信じるわけないしね」
「そんなことはない」
「どうだか～？でもね、今回ばら撒いたのは香川ではないような気がしてる」