五感のキオク~記憶の中のアナタの声~
学生時代、この駅で降りで学校に通っていた。

帰りに遊ぶのも飲むのもそして合コンも。すべてがここだった。

電車を降りると懐かしい感じがして……


「ぁ、」


駅前の大型スクリーンに映し出されていたのは昼に5年前の記憶を呼び覚ましてくれた彼だった。

つくづく今日は彼と縁があるらしい。

嬉しくもないけど。

それでもやっぱりいい声だし素敵な歌だと思う。

スクランブル交差点を渡らずにそのまま大型スクリーンを見入っていると


「かっこいいよねー」

「えー、そう?なんか歌ってるときはいいけど話すとチャラい感じよ?」


あぁ私と同じ印象だ。

うん、そうなんだよね。せっかく歌が良くても話し方が軽いんだよ。

ホントもったいないと思う。


「そのギャップもまたいいんだってば」


―――そうきたか。
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