五感のキオク~記憶の中のアナタの声~
5年前―――


彼と付き合い始めた私は大人デートに夢中になった。


彼は大人だからいつも余裕がある。

彼は大人だから何でも許してくれる。

彼は大人だから……


平日はあまり会えないけどその代わりに非日常な週末をくれる。



学生の私は付き合う=毎日のように会う事だった。

だから平日に会えないことはとても寂しかった。

そこでその寂しさを埋めるために合コンに参加した。

参加するけど特に誰かと仲良くなるわけでもなく連絡先を教えることもなかった。

私の中ではそうやって線を引いているつもりだった。

けれどそれは私の勝手な思い込みだという事を後に知ることになる。
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