ヤンデレくんとツンデレちゃん
「それは……」

「いい? 二度と愛に近寄らないで」


たしかにアイツはあたしに時間を割いてるし

球技大会では、あたしのために無理をしていた。


だけど。


「関わってきてるのは向こうです」

「あなたが惑わしたのでしょう?」

「なっ……そんなわけないでしょ」

「どうだか」


なんなの、この人。

あたしを悪者扱いしてくる。


でも、そんなことより、今は……


「彼のこと、放っておいていいんですか」


倒れたアイツの心配するのが一番でしょ?


「寝たわ」

「……そうですか」

「それじゃあなに、あなたは愛のなんでもないのね?」

「そうです」

「なら、できるわよね」

「なにが」

「今後あの子が関わろうとしてきても、無視、できるわよね?」
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