ヤンデレくんとツンデレちゃん


――無視?


「彼を想うなら身を引いて」

「…………」

「返事は?」


あたしの人付き合いに口を挟んで来ないでと言いたいところだけど、断る理由なんてない。


坊ちゃんと庶民。

ただのクラスメイト。


特別な関係になんてなれやしない。

望んでもない。


ならば、答えはひとつ。


「わかりました」

「その言葉、忘れないで」


そういうと玉城さんが背を向け、車に乗り込んだ。


なによ。


あたしが気に食わないなら

あたしみたいなやつと関わらせたくないなら

最初から庶民のいない学校に通わせろ。


あたしに散々まとわりついてきたのは、そっちの方だ。


……ムカつく。
< 68 / 296 >

この作品をシェア

pagetop