千秋先輩。その鈍感、本気ですか?
「……愛海ちゃん。あれって結局なんだったの?」


「なんか、自分でも本当によく分からなかったんだけど『今だ!!』って感じがして……」


愛海ちゃんの大胆発言の後、結局私達の劇の時間もあったから瀬尾先輩の返事を待たずに帰ってきてしまったのだ。

(瀬尾先輩、「うえぇ!?!?」って物凄く挙動不審になってたけど大丈夫かな…)

「2人とも来るの早いな!まだ皆んな来てないけど」


「輝くん!体調は大丈夫そう??」


「お陰様でばっちし。台詞もむしろ自然体でいけそう」


「千秋先輩悩殺させるんだもんね?」


「任せろ!!」


クラスメイト達もぞろぞろ舞台袖にやって来る。
劇に賞はないものの、やっぱり良いものを作りたい!!
全員で円陣を組む。

「委員掛け声しなよ!」


「綾乃ちゃんお願い!!」


「わ、私!?よーし、みんな頑張るぞー!!」


「「「おーーーー!!!!!!!!」」」
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