宵の朔に-主さまの気まぐれ-
夕暮れになると、暁は百鬼たちにお披露目されて大歓声を浴びた。
「女の子じゃないか!次の主は女なのか!俺たちがしっかり守ってやらないと!」
「可愛いなあ、どんな感じにになるんだろう?主さまの嫁似ならちょっときつい感じか?虐げられたい!」
好き勝手言われて暁を抱っこしている凶姫の周りに群がっていた百鬼たちは、朔の咳払いでさっと離れながらも、皆が皆終始笑顔。
「というわけで朝方生まれた。月が昇り、夜明けを迎える頃に生まれてきたから、真名を暁と定めた。お前たちがこの名を呼ぶことはないだろうが、一応知らせておく。皆で可愛がってやってほしい」
「当然だろ主さま!ああ楽しみが増えたなあ!今日の百鬼夜行は気合入れてこうぜ!」
「じゃあ行ってくる。芙蓉、暁を頼んだ」
「ええ、行ってらっしゃい」
凶姫が朔を見送り、柚葉が輝夜を見送って百鬼夜行の行列が空を行くと、十六夜はようやく暁をゆっくり腕に抱くことができて、その目を覗き込んだ。
「力には恵まれていそうだ。だが当主が女だと気苦労も多いだろう。力こそ全ての世だが、俺たちがしっかり見守ってやる必要がある」
「はい。よろしくお願いします…お義父様」
‟お義父様”と呼ばれてくすぐったそうにはにかんだ十六夜は、明日幽玄町の全域に貼ることになる祝言の知らせと子の誕生のことが書かれた紙を手に取って間違いがないか確認しながらうにうに動いている暁に笑いかけた。
「祝言の前に子ができたのは想定外だったが、きっとお前の誕生を皆も喜んでくれる。俺たちも喜んでいるからな」
「きゃぅ」
返事をしたように声を上げてにこーっと笑った暁が皆に愛されていることに凶姫は密かに涙を拭い、柚葉の肩にもたれかかった。
「女の子じゃないか!次の主は女なのか!俺たちがしっかり守ってやらないと!」
「可愛いなあ、どんな感じにになるんだろう?主さまの嫁似ならちょっときつい感じか?虐げられたい!」
好き勝手言われて暁を抱っこしている凶姫の周りに群がっていた百鬼たちは、朔の咳払いでさっと離れながらも、皆が皆終始笑顔。
「というわけで朝方生まれた。月が昇り、夜明けを迎える頃に生まれてきたから、真名を暁と定めた。お前たちがこの名を呼ぶことはないだろうが、一応知らせておく。皆で可愛がってやってほしい」
「当然だろ主さま!ああ楽しみが増えたなあ!今日の百鬼夜行は気合入れてこうぜ!」
「じゃあ行ってくる。芙蓉、暁を頼んだ」
「ええ、行ってらっしゃい」
凶姫が朔を見送り、柚葉が輝夜を見送って百鬼夜行の行列が空を行くと、十六夜はようやく暁をゆっくり腕に抱くことができて、その目を覗き込んだ。
「力には恵まれていそうだ。だが当主が女だと気苦労も多いだろう。力こそ全ての世だが、俺たちがしっかり見守ってやる必要がある」
「はい。よろしくお願いします…お義父様」
‟お義父様”と呼ばれてくすぐったそうにはにかんだ十六夜は、明日幽玄町の全域に貼ることになる祝言の知らせと子の誕生のことが書かれた紙を手に取って間違いがないか確認しながらうにうに動いている暁に笑いかけた。
「祝言の前に子ができたのは想定外だったが、きっとお前の誕生を皆も喜んでくれる。俺たちも喜んでいるからな」
「きゃぅ」
返事をしたように声を上げてにこーっと笑った暁が皆に愛されていることに凶姫は密かに涙を拭い、柚葉の肩にもたれかかった。