何度でも、愛を叫ぶ。


「申し訳ございません。娘が、遅くなりまして。」


お母さんは、先方に頭を下げて謝っている。


「ほら、祐香も謝りましょう。」


どうして、私が謝らないといけないの?


今まで、騙されて。


「…ほら、」


「遅くなり、申し訳ございません。」


「いえ、良いんですよ。後から来たとはいえ、私たちが早く来ただけですから。」


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