何度でも、愛を叫ぶ。





『愛、してる。』


言葉からは、声からは、悲しみが伝わる。


聞かなくちゃ、ちゃんとこの言葉を受け止めなくちゃ。


『祐香…』


『…好きだ。どうしようもないくらい。』


目を、覚まさなくちゃ。


…だけど、力が入らない。


ああ、なんだろう。


手が、とても温かい。


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