何度でも、愛を叫ぶ。
「和翔先輩のこと、今でも好きか?」
「…私が好きなのは、駆くんだよ?」
「ーはは、そりゃ嬉しいな。でも、もしもこんな時…祐香はどっちを助ける?」
こんな時?
「海に流された。ボートで、助けに来た祐香は、驚いた。二人分の救命具しか用意してないが、目の前にいるのは俺だけじゃなかった。和翔先輩もいた。」
…どちらか、選べと?
そんなこと、出来るわけ無いでしょ。
「…私は、」
「和翔先輩を、選ぶだろ?」