何度でも、愛を叫ぶ。


「…私は、二人を選ぶよ。」


そうだ。


二人を選ぶと思う。


そして、私は一人海の底へ落ちていくことを選ぶ。


「…はは、」


「?」


「お前ら、バカだ。大馬鹿者だよ。」


駆くんは、目に涙を浮かべながら笑う。


「ああ、やっと決められたよ。祐香…お前は、和翔先輩と幸せになれ。」


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