何度でも、愛を叫ぶ。



「…あの事故の後遺症なんだって。角膜移植しないと、私は目が見えなくなるどころか、来年の春…和翔くんと桜を見ることができないの。」


角膜が損傷され、その近くには悪性の腫瘍が作られた。


全て、あの事故が原因だ。


…と、私は思っている。


誰かを責めないと、やっていけないのだ。


「…手術すれば、治るのか!?」


「治る、って私は信じてる。」


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