何度でも、愛を叫ぶ。


「…これから、二宮祐香さんの角膜移植を始めたいと思います。」


「はい。」


「血圧110の70。心拍数78で、サイナス。」


「メス。」


2017年12月22日。


私の、角膜移植手術が始まった。


私は、麻酔で感覚が殆ど無かったが、何となく、フワフワとした感覚の中に居た。


「久しぶり、駆くん。」


「ん、久しぶり。まさか、こっちまで来るとはな。」


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