何度でも、愛を叫ぶ。


「…祐香。」


「…」


「…見えるか?」


返事の代わりに、私の瞳からは沢山の涙がこぼれ落ちた。


「…っ!!!」


「頑張らなくちゃ、ね。」


「ああ…」


私が目を閉じているとき、和翔くんが一人で泣いていたの私は知っているんだ。


不安に押し潰されそうだったよね。


声に出さず、声を圧し殺して、泣いてしたよね。


< 470 / 646 >

この作品をシェア

pagetop