何度でも、愛を叫ぶ。



手術が終わり、1週間が経過した。


「…包帯を、外すぞ。」


「うん。」


何周か巻かれている包帯が外れている音が聞こえる。


「…目、開けられるか?」


「…」


長い眠りから覚めるように、私はゆっくりと瞳を開く。


ボヤーっとした視界。


まだやはり何も見えない。


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