嵐を呼ぶ噂の学園① とんでもない学園に転校して来ちゃいました!編
…ほへ?


…私?



振り返ると、どっかで見たような顔があった。



「えっとぉ、どちら様ですか?」



私が尋ねると、相手は吹き出した。


…ん?


この笑い方。


もしかして…



「赤井くんですか?あの日吹き出した…」



相手はまたも笑った。

 
いやはや、この人、よく笑う。


何がそんなにおもろいねん!
(不慣れな関西弁はアカンか?)



「俺さ、赤井じゃなくて、赤星だから。星名さんと一緒で、名字に星が入ってるから」


 
「あっ、…はい!分かりました!覚えておきますね」



覚えるのはいいけど、



…何で?


何でこの人、ここにいるの?


私に用でもあるのかな?



私が質問するより、一足先に園田さんが口を切った。



「赤星くん、ことちゃんになんの用?この子ピュアだから…手、出さないでよね」



「俺、こう見えてもいろいろわきまえてるんで。一線は越えないから」
 

 
手、出す?

 
一線を越える?


…ほへ?


何の話?



全く2人の会話について行けず、チンプンカンプンで頭がくらくらしてきた。


このままぶっ倒れそう。



「星名さんにちょっと確認しに来ただけ」


 
赤星くんが再び私を見た。


わぁ!きれいな瞳…。


そこに私が映り込む。


まるでブラックホールみたい。


長時間見ていたら、吸い込まれちゃいそうだ。



「会長に立候補しないよね?」
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