X'masの奇跡
そして、披露宴





はじまる前、

コーラルピンクのドレスに着替えた莉菜に、
優斗は、リボンで可愛らしく包まれた 手のひらサイズの小箱を手渡した。


「ん?、なぁに?」

「うん‥」

「?」

「結婚式を挙げて、覚悟できた。
今なら、ソレを ちゃんと見れる気がする‥これからも」

「ちゃんと‥見れる?」

「うん」

「開けて いい?」

「あぁ」



優斗に手渡された小箱を、莉菜は、そっと開けた。





「わぁ‥綺麗‥

、、?、、 え、 これって‥」





中から現れたのは、

ダンビュライトが可愛らしく煌めく ゴールドリング。





「母の 形見」


優斗は、初めて 口にした。



莉菜にも見せたことのなかった、
自分も 開けて見ないままに でも‥
肌身離さず 御守りにしてきた、母のもの‥。











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