X'masの奇跡
「とっても綺麗‥  これ、ダンビュライトね」

「うん」

「わたし、石の意味 知ってるよ」

「意味? ‥、なんだろう」


「ダンビュライトはね、
天界から差し伸べられてる手に気付かせ、
その手としっかり結び合わせてくれる石。

幾度と差し伸べられても、
悩みや問題に目を向けることに精一杯で、
気づけなかった、あるいは 信じられなかった。

でも、
ダンビュライトは 悩める者の眼と心を開かせ、
救いの手やメッセージを受け取れるよう助けてくれる。

これまで、
現実だと思っていた悩みや問題は 幻想で、
新たに
その心に届いた天の導きこそが現実である と
あなたは 悟るのです」



「凄いな‥」

「そうだね」

「てか、そんなにいっぱい覚えてることが凄いよ」

「あぁ~まぁね。
わたし、こういうの大好きだから。花言葉とかもね」

「そうだったな」

「うんっ。
あっ、そう考えると、まさに、優斗のお母さん だね」

「!」






文字通り、ダンビュライトは あなたを救うでしょう

すべての出会い、出来事には意味があり、
そこには 学びがあったことが理解出来るようになる

物事を正そうとするのではなく、
許すことを選択出来るようにもなるだろう

愛があるならば、許すしかない、

ということをあなたは知る

そして、

あなたが心の底からすべてを許した時、
あなたのすべても許され、
真に救われたと実感出来るでしょう






「優斗、

この指輪‥

意味があるんだよ、繋がってるんだよ。

優斗自身が、自分自身を 許してあげて」





「莉菜‥」





優斗は、莉菜を見つめる。

莉菜の頬を 感涙が伝う。

優斗は、それを そっと拭った。








「ほんと‥ 繋がってるんだな‥

そして、莉菜が嵌めてくれた。

莉菜にも繋がってるんだ」







妻となりうるほどの 愛する彼女に巡り会えた奇跡。

これも 母の導きか‥
天からの見守りか‥ 
天から
息子が愛する女性を 知ってくれているのか‥



 
優斗は、“縁”や“絆” という、
目には見えないけれど
不思議な 確かなものを 感じた。








「優斗、

こんな素敵な指輪をくれて‥ ありがとう」





「俺の方こそ‥

12月25日 って、莉菜が言ってくれたから‥

ほんと‥ ありがとう」









「優斗を 後悔の暗闇から

お母さんが 救ってくれたんだね。凄いな‥

愛だね」









凛と光る指輪とともに、
ふたりは、愛しく 手を握り合った。










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