誰にも向かない君の笑顔が私だけのものになったら



今日は、図書館に行く日だった。


俺は基本週に三日図書館に行っている。


彼女を図書館で見かけるようになったのは、一ヶ月ほど前のことだ。


もっと前から来ていたのかもしれないが、気にし始めたのは、一ヶ月前。



彼女とは、隣のクラスの笹原さんのこと。


名前を知ったのは、つい最近のことだ。


彼女のことを呼んだ人がいたときに、初めて知ることができた。



本を読んでいる彼女は、登場人物に感情移入しているのか表情がコロコロと変わって、見ていて飽きない。


ある時はうれしそうな顔をして、ある時は力強い顔をして、またある時は顔を赤らめていた。


本を読んでいる彼女を見ることが、最近の俺の習慣になった。


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