誰にも向かない君の笑顔が私だけのものになったら
柔らかく、優しい風が吹いている。
カーテンの隙間から差し込む夕日に照らされて、うつ伏せになった彼女は目を閉じていた。
寝てる。
疲れてたのかな、昨日は何をしていたんだろう。
少しだけ。
今日はいい日だから。
いつもは踏み出せない一歩。
いつもは、勇気が足りなくて。
でも今日は、大丈夫だから。
その一歩は思っていたよりも軽くて。
同時に心まで軽くなったような。