眠り姫に恋したのは年下御曹司
そう言えば、双葉さんの名刺には『統括部長』と記載されていた。


今回のフタバ食品の中では一番役職が高い。


見た目は私より若く見えるが、実は私より年上なのかもしれない。


上座に座っている双葉さんを見た。


統括部長にしては若く見える。


そんな事を心の中で考えながら、目の前にあるビールをゴクゴクと飲み進めていた。


女性は一人と言うこともあり、ほろ酔い気分のオヤジチームからお酒をドンドンと勧められていく。


私もお酒に呑まれる事なんてない為、つい飲み過ぎてしまっていた。



「おい、片桐、大丈夫か？」


「はい、大丈夫です。佐東さんも飲んでくださいね。」



佐東さんの心配を余所に、勧められるだけ飲んでいく私はほろ酔い気分になっていた。


一番の若手だし、接待に来ている以上断れない状態に陥っていた。


気分も良くなってきていた私はつい飲み過ぎていたのに気付かなかった。
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