眠り姫に恋したのは年下御曹司
陽平からメッセージが入っていた。



『何時に帰る?』


『今日は遅くなるから。陽平は先に帰っていいからね。』



メッセージを送った。


平日は会える日も少ないだろう。


いくら近所でもお互いの生活のリズムもあるだろうし。




『俺も遅くなりそう。』


『帰れそうならメッセージを送るね。待ってなくていいから。』


『了解。』



なんか本当に恋人みたいだ。


付き合ってる実感も湧き始めてくる。


久し振りに味わう恋人の存在に胸が踊っているのが分かる。


仕事だけでいい!


なんて嘘だった。


やっぱり恋人の存在は特別な感じがある。


急いで仕事に取り掛かり、早めに帰宅しようと気合いを入れる。


一段落して陽平にメッセージを送る。



『帰れるよ。陽平は?』


『俺も。乗り換えの駅で待ち合わせる?いつもの辺りで。』


『わかった。』



そんなやり取りをして私は退社した。
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