葵くん、そんなにドキドキさせないで。
その声に顔を上げる
キラキラの眩しい笑顔……チャラいけど人気者の、
「お、大野くん…!?」
「わは、ラッキー。華子ちゃんよろしくね〜」
こ、これは…なんていう偶然なんだろう。
にっこりと笑う大野くんに、とりあえず小さく笑って見せる
…陽菜ちゃんが言ってた。
葵くんは、私と大野くんが話してるところを見ると不機嫌になってるって。
うう、大野くんには悪いけど…ちょっとだけ距離を置かせてほしいな…
「あれ、もしかしてそれ、キスマーク隠してんの?」
「えっ…!?」
大野くんが指さすのは首元の絆創膏
バッと慌てて隠すと、「ふーん?」ってニヤニヤする
わ、私のバカ…!動揺しすぎだから!!