葵くん、そんなにドキドキさせないで。
ふふっと、1人で小さく笑う
それから、赤信号の横断歩道の前で、何となく後ろを振り返った
「…え?」
少し離れたところで、私のことを怖い顔で睨む女の子たち。
…5人、くらいいる。
ドクンと心臓が嫌な音を立てた
『ただでさえ色んな女から良く思われてないんだからね!』
前に陽菜ちゃんにこう言われたことあったっけ…
「ねぇっ、田中さん」
少し大きな声で名前を呼ばれて、ビクッと肩が上がった
「話あるんだけど。こっち来てくんない?」
クイっと顎で示す場所は、人通りの少ない路地裏があるところ。
ゴクリと唾を飲み込む
…痛いのは、嫌だ。
こういうのは、大人しく従うのが1番いいってこと、知ってる。