葵くん、そんなにドキドキさせないで。
恐る恐るまぶたを開ける
…来てくれないと思った。
よく、ここにいるって分かったね、
「葵くん……っ」
溜まっていた涙が、その拍子に流れ落ちた
私を囲んでいた子達の顔が、サーっと青くなっていく
「…ち、違うの!私たちは何も…」
「何してんの、って、聞いてんだけど」
…そこにいるのは、この子たちが知ってる爽やかな王子様じゃなくて。
葵くんに睨まれて何も言えないでいる。
「…まぁいーや。とりあえず田中さんから離れて」
その低い声に、大人しく従う女の子たち。
私はといえば、葵くんが来てくれて安心したのか、足の力が入らなくなってた。
「…大丈夫?」
「……葵くんが、」
「なに?」