葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「…ここはアイドルのライブか何かですか華子さん。」


「え、えーっと、バスケの試合会場だと思います…」





…それもそのはず。


観覧席には女子、女子、女子…!

キャーキャー言っている女の子たちでいっぱいだよ…!?





「うへぇ…どーする、華子。見るのやめとく?」





さすがは人気者の葵くんに大野くんだ。


…でも、私だって応援したい理由があるんだもん。





『田中さんにお願いがあるんだけど。』






「陽菜ちゃん、あそこならまだ空いてるよっ。」


「えっ、あ、ちょっと!」





小走りで空いている観覧席へと向かう





『…明日、俺から目、離さないで。』





「華子がこんなに一生懸命になるの、なんか珍しいね」



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