葵くん、そんなにドキドキさせないで。


「ね?」って、ニコッと笑う葵くんの迫力がすごくて。



……む、ムリだ……言えるわけないよ…!




軍団から抜け出してこっちに向かってくる葵くん

思わず陽菜ちゃんのシャツの裾をぎゅっと握った




今、一番会いたくない人。






「…あとで昨日の返事聞くから。もう逃げないでね?」






ボソッと耳元で囁いた王子様。





「っ、」


「じゃ、行こっか」





…返事もなにも、昨日ちゃんと言ったのに…


少し上機嫌な顔で私の横を歩く葵くん


うう…みんなの視線が痛い


陽菜ちゃんも巻き込んじゃって本当に申し訳ないな…




「……華子、なんなのあいつ…」


「ひっ…!」


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