葵くん、そんなにドキドキさせないで。
女の子たちに囲まれる葵くんを、遠くの方でしか見れない私。
せっかく陽菜ちゃんがタオルくれたのにな……。
でも、しょうがないよね。帰り道にお疲れ様って言おう。
「華子ちゃーん」
「へ?」
名前を呼ばれて、体育館から出ようとしていた足を止める。
声のした方を見れば、大野くんがいた。
「やっほー。俺の活躍見てくれた?」
キラキラスマイルの大野くんに苦笑いの私。
相変わらずモテるんだな……。
だって、大野くんの両隣には女の子がピッタリくっついてるんだもん。
仲良さげに腕も組んでるし。
「涼平、この子なんかほっといてあっちいこーよ!」
「そうだよ〜。ジュース奢るって言ったじゃん!」