葵くん、そんなにドキドキさせないで。
私のだけど、まだ使ってないから!
そう言ってニカっと笑う陽菜ちゃんに、ビックリした。
「で、でも……」
「親友の恋を応援したいの!ほら、早く!教室で待ってるからさっ」
背中を押されて、私は大きく頷く。
「ありがとう!」
タオルをギュッと握って、表彰が終わった葵くんのところへ。
だけど。
「葵く…」
「葵くん!お疲れ様〜!」
名前を呼び終わる前にドンと肩にぶつかったのは、たくさんの葵くんのファンの女子たち。
忘れてた……葵くんは人気者の爽やか王子様。
「はい、これタオル!よかったら使って」
「ありがとう。助かるよ」
疲れてるだろうに、爽やかな笑顔を浮かべる葵くん。