リボンと王子様
「嫌だ、穂花ちゃんたら!
ビックリしすぎよ」
ケラケラと笑う公恵叔母さん。
「ちょ、ちょっと叔母さん!
どういうこと?
私が、秘書って!」
立上がらんばかりに話す私に。
「穂花ちゃんたら、落ち着いてちょうだい。
一応、姉さんの許可はもらっているのよ。
以前にね、穂花ちゃんの就職活動の話を姉さんとした時に、まだ穂花ちゃんは就職先を決めていないって聞いたし」
「……あ、そう。
うん、そうなんだけど……」
「嫌だ、違うわよ。
穂花ちゃんが決まっていないからお節介をしようとしている訳じゃないのよ。
決まっていなくてよかったって思っていたんだから」
「……どういう意味?」
「実はね、私、今は会社の仕事に曖昧な形で関わっているけれど、そろそろきちんと勤めようと思うの。
瑞希は就職したし、樹も来年には高校を卒業するから私の手が離れるわけだし。
孝さんをもう少し手伝いたくてね。
あの人ったら無理ばかりするから」
孝さんというのは私の叔父さん、つまり公恵叔母さんの旦那様だ。
ビックリしすぎよ」
ケラケラと笑う公恵叔母さん。
「ちょ、ちょっと叔母さん!
どういうこと?
私が、秘書って!」
立上がらんばかりに話す私に。
「穂花ちゃんたら、落ち着いてちょうだい。
一応、姉さんの許可はもらっているのよ。
以前にね、穂花ちゃんの就職活動の話を姉さんとした時に、まだ穂花ちゃんは就職先を決めていないって聞いたし」
「……あ、そう。
うん、そうなんだけど……」
「嫌だ、違うわよ。
穂花ちゃんが決まっていないからお節介をしようとしている訳じゃないのよ。
決まっていなくてよかったって思っていたんだから」
「……どういう意味?」
「実はね、私、今は会社の仕事に曖昧な形で関わっているけれど、そろそろきちんと勤めようと思うの。
瑞希は就職したし、樹も来年には高校を卒業するから私の手が離れるわけだし。
孝さんをもう少し手伝いたくてね。
あの人ったら無理ばかりするから」
孝さんというのは私の叔父さん、つまり公恵叔母さんの旦那様だ。