好きです、センパイッ!!
でも、しょうがないじゃん。
「……誰にも、取られたくないんだもん……」
ギュッと手のひらを握りしめる。
あぁ、やだやだ。
こんな風にしおらしくなるのは、私らしくないって分かってるのに。
睦月、引いてないかな?
アイツのことだから絶対バカにしたように笑ってるに決まって……。
「……お前、なんで、そんなに高広って奴に必死になんの?」
「っ、え」
まただ。
この前と同じ、寂しそうな顔してる。
睦月、最近どうしちゃったの。
「なんでって……先輩のことが、好きだからだよ?」
睦月も知ってるでしょ?
一年の頃から散々言ってるじゃん。
「……そ」